そんなにIT産業って華々しくはないですよ 一部の人たちを除けば地味で退屈な作業の連続です(NetwingsJ)

どうもです(・∀・)ノ ここんとこ30年で、神経は壊すし、肝臓もダメになるし、ついでに胃も悪い。老化で腰も良くない。ついでに歯も良くない。もう、オジンは、あちこちに来ていますね(笑)……PC故障の現場作業が長い僕は、そんなにトレンドを追いかけているわけではないのですよ。トレンドに、無関心でもいられませんが。動かなくなったパソコンやサーバーを、元通りに動くようにする作業。それを、PCの振る舞いだけで診る作業は、退屈で、毎日が「詰将棋」のような作業の連続です。決して、日の目を見るような職業ではありませんが、誰かがやらないといけないお仕事を専らやっています。まるで、ピアノの調律師さんのようなものです。例えるなら「ド」の鍵盤を叩けば、当たり前のように正しい「ド」の音が出せるようにする作業と似通っています。

自営を目指して頑張った過程の中で、マーケティング的な、経営学、経済学的なものも、やらなくはなかったです。ただ単にITの技術だけを磨いていて満足だ、という人に比べて、やることが多いのも事実ですね。この世の中の仕組みを知りたい。この世の中のおカネの巡り方も知りたい。どうやればお金儲けが出来るのか。いやー、知りたいことだらけですよ。商業系情報処理の分野まで首を突っ込まないと、理解出来ないことも多くあるもんです。

よくある成り上がりや、雑誌に載るような起業家にはなりたくはない。ましてや、ロータリークラブに入りたいわけでもないし、ライオンズクラブに入りたいわけでもない。身分不相応な贅沢がしたくて社長になりたいわけではない。技術屋のための、技術屋による会社が作りたい。それだけです。

ファッションだけでは語りつくせない、そういう作業も、世の中にはあるもんです。ド派手に活躍している人は、ほんの氷山の一角でして、むしろ、地味で単調なお仕事と覚悟した方がいいですね。

それに、思うんです。この国のITは、情報技術者に対する疲れをまるで考慮に入れていません。コンピュータを扱うということは、営業さんやマーケター屋さんが考えているほど、ホイチョイと出来ないものですよ。世間一般の無理解も手伝って、簡単そうに見えて実は難しい。

だから、若い人に言いたい。「定時で帰れよー」「仕事を多くやったからって、上司は当たり前だと思ってしまい、当然だと思い、あなたを決して認めてはくれませんよー」「身体に来る前に、そんな会社にバイバイすることだ」「給料の分だけ働けよー」「無理すんなよー」(笑)ということです。平々凡々で結構。この仕事、やり始めて、いきなり強いわけでもない。何年も自分を深堀りすることです。とても地味なお仕事です。コンピュータがすることだから、出来て当たり前。世間一般からは、そう思われる職業です。

自分自身も、そろそろクラウドネイティブな人になった方がこの先、有利なのかな? と思って、書籍を物色しています。マイクロソフトのパートナーシップなんだから、Azure なのかな? でも、普及率から行くと、AWS だよね。どれにしようかな、と迷っているうちに、時間だけが経過する。

だからこそ、今を生きることに、思いあがりたくはないのです。死ぬまで言うてるやろね(笑)75歳になっても、僕はそう思っていることでしょう。

大昔の上司に「君は、大器晩成型やねえ」と言われて大きくなったものです。最初は「おれのこと、けなしとんのかコイツは?」と思っていたのですが、この歳になって「ああ、それも言えているかも!」と思っています。年齢相応に、とんがった性格の角が取れて、人間として丸くなって来ています。もう、その頃の上司だった人たちは、ほとんどが亡くなってますけどもね。

さて、もうこの先、何年も生きられないのだから、出来るだけ楽しくやりたいと思っています。何でも、お仕事を断らずに、今までやって来たが故の「器用貧乏」に陥っていますけどもね(笑)

あわてない、あわてない。一休み、一休み。ではでは(・∀・)ノ

パソコンのお医者さん ネットウイングス 代表 田所憲雄 拝

ネットウイングス

兵庫県尼崎市のネットウイングスは、個人で2002年から始めた、日本のユースウェアにかかわる団体でして、パソコンに関する個人に向けた、パソコンのユーザービリティを高めるための活動をしています。

このページに掲載された記事の名称や内容は、各社の商標または登録商標です。意匠権も同様です。また、ページ内でご紹介している記事、ソフトウェア、バージョン、URL等は、各ページの発行時点のものであり、その後、古くなったり、変更されている場合があります。

The names and content of the articles on this page are the trademarks or registered trademarks of the respective companies. The same applies to design rights. The articles, software, versions, URLs, etc. referred to in the pages are current at the time of publication of each page and may have since become outdated or changed.