LinuxのDNS/DNSSEC「BIND9」に致命的な脆弱性(ITmedia/NetwingsJ)

まあ、Linuxでサーバーを立てた人間であれば、必ずと言っていいほどお世話になっている「BIND」ですよ。あれがないと、自動で名前解決(FQDN名とIPアドレス)が出来ません。ところがです。この「BIND9」(BINDバージョン9)の、DNSSEC部分(エクステンション的な部分)に構造的な脆弱性があり、何か悪質なものが、外部からそこに負荷をかけることによって、サーバーごとダウンさせてしまえるような弱点(脆弱性)があるのですよ。うわー! 困った困った。他に代替手段があればいいのですが……。

「DNSに対する最悪の攻撃」 DNSSEC設計の根幹に関わる脆弱性「KeyTrap」が見つかる

こういうのを「DNSリゾルバ」(DNSを解決するもの)という呼び方をしていて、これがないと、WindowsNT系の場合は、DNS.TXT(FQDN名とIPアドレスの対応表)などを手動で記述しなければならないことになり、とても手間です。大変な手間です。そんなことはやっていられません。

とは言え、何の防御策も取らずに、侵入検知もせずに、そのままで「BIND9」を運用することは大変危険でして、そのまま放置すると、あなたのサーバーも、大変なことになりますよ。過負荷でサーバーごと落ちる危険性を孕んでいます。

まあ、このドイツの研究機関が配布しているパッチがあるそうでして、そこのパッチ当てをすることによって、ある程度の状況の回避は出来るものの、根本的な解決策にはならず(構造的な問題ゆえに)DNSSEC標準の改訂を望んでおられます。

国内外の9割のサーバーがUNIX/Linuxで運用されていることを考えれば、この弱点(脆弱性)は、放置すると大変危険です。どこかの勇者が「BIND10」とかを開発してくれなきゃ、大変なことになりますよ。

ではでは(・∀・)ノ

パソコンのお医者さん 依拠しているものがLinuxサーバー ネットウイングス 代表 田所憲雄 拝

ネットウイングス

兵庫県尼崎市のネットウイングスは、個人で2002年から始めた、日本のユースウェアにかかわる団体でして、パソコンに関する個人に向けた、パソコンのユーザービリティを高めるための活動をしています。

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