オジンがANSI C言語初めてやったのって、N5200model05でしたよ(NetwingsJ)

高校で、PTOS(NEC独自のOS)で、プログラミング演習を行ったときは、こんな感じのマシンに向かい合っていました。詰め襟の制服か、もしくは学校指定のカッターシャツで(笑)もし、私服で学校に来ようものなら、複数の先生方から注意されたことでしょう。

昭和の高校は、ある意味パワハラ気味で、怒鳴られ叱られ育ったものです。先生方は、校長先生を筆頭に、とても恐ろしい存在でした。いわば「戦中派」ってやつですね。いまの先生は甘い。はちみつ入りサッカリンぐらい甘い。

ソースコードをコンパイラでコンパイル→中間言語を実アドレスに変換する「リンカ」→実行ファイル、という感じで、今のVisual Studioと、然程変わらない感覚でした。中間言語に一度変換してから、実行ファイルを作るという点においてはほぼほぼ一緒でした。

他所様の画像(N5200model05)

8インチフロッピーディスク・ドライブが2台!!(笑)緑色のディスプレイでして、もちろんCRT(ブラウン管モニター)でしたよ。今では、OS・アプリケーション抜きでジャンク品扱いですよ。おれがオジンになるはずだ……。とほほ……。

基本、これにはi8086のNEC半導体互換LSIが入っていました。当時のカタログのキャッチコピーが「先進の16ビット」……いま聞いたら「どこが先進やねん!」というツッコミが入ってきそうですが(笑)当時の互換CPUって、周辺の回路を1個のLSIに集積回路化することで、その実効速度を上げていたものです。

なぜなら、基本、コンピュータって、銅で出来た回路を、銅電子が走るものですから、その移動距離を短くすることによって、高速化を図ったものです。いまでは、クロックアップに血道を上げておられるパソコンマニアックな方がおられますが。

なにせ、OSを、表から何らかの形でロードしないと動かない、シャープ風に申し上げれば「クリーンコンピュータ」方式でしたので、基本入出力システムがROMにメモリマップドI/Oされている以外は、LANなりFDからOSをロードしないと、ただの粗大ごみです(笑)

0番のドライブに、PTOSやコンパイラなどのFDを入れる。1番のドライブに、ソースファイルや実行ファイルを入れる。それはもう、ガッコンガッコン、ブーブーやかましい装置でした。それがプログラミング演習の授業では、生徒用40台が一斉にN5200をオペレートするものだから、装置が発するシーク音(ヘッドを動かすモーター音)だけでも、やかましいこと、この上なかったです(笑)

ハードディスクですか? 1980年代当時、ハードディスクは高い買い物でして、教師用のN5200に、20MBの(!)内蔵HDDが1台あっただけですよ(笑)ギガバイトの間違いじゃないんです。メガバイトなんです。何たるハードディスク。

部活までこれを使った「コン技研」(コンピュータ技術研究部)でしたので、目が疲れる、なんか飲み食いしたい気持ちに襲われるなどなどしましたが(笑)これで、テトリスを作ったツワモノがいまして(同級生に)外字の部分に、データを流し込んでブロックの画像を表現する。まあ、言うても、N88BASICでのお話ですけどもねー。当たり判定とか、条件分岐は、原始的なアルゴリズムです。

本体にマウスなし。上下左右のカーソルキーだけ。なんの音源もなしで、出るのはビープ音のみ。ちっとも面白くない。そのくせ、オフコンの端末も兼ねているものですから、いっちょ前に、日本語109キーボードは辛うじて繋がっていました。

これが生徒用に40台あって、放課後は、コン技研で、フロッピーディスクをフリスビー代わりにして電算室内で飛ばして遊んだり(笑)千葉駅ビルの旧ラオックスにおおきな箱のFDを買いに行ったり。8インチ2Dですよ。今の御時世、フロッピーなんて(笑)

え? 再起動やシャットダウンする時はどうするって? それはあなた、電源ブッチに決まってるでしょうが(笑)まだ、そういう概念がなかった頃のコンピュータです。インターネットは普及すらしておらず、どこか商社からソフトウェアを仕入れて来て、物理的にFDで置いておきます。フロッピーディスク入れが売られていた時代。情報セキュリティ? なんですかそれは(笑)

アプリケーションが保存されている、フロッピーディスクが入ったガラス棚に、大事なものをしまい、そこに鍵をかけるだけ。それだけで情報セキュリティを保つことが出来た時代です。また、オンプレミス環境のサーバー(というか、当時のメインフレーム)は、不必要な時には電源を切ればいいだけの話でした。何せ、外部には繋がっていないから、誰にも迷惑がかからない。また、電源が入っていないコンピュータには、電気信号がそもそも流れないので、電源を切ればそれで構いませんでした。

そんな事情ですので、1980年代にコンピュータを勉強したっきり、あれから全然学習していない人にとっては、電源ブッチしちゃうのも、情報セキュリティに対して無頓着なのも、こういう時代の考え方を、未だに引きずっておられる方々なんでしょう。我々か、我々以上の世代の方は、特にそうです。特に最近のコンピュータが理解不可能であることが、これをご覧になられても、よく理解できるはずです。

情報セキュリティに対して、聞く耳を持たないんじゃなくて、脳みそのCPUが古すぎて理解できないという方々も、世間一般の大多数おられることと思います。

上司にコンピュータが無理解な年配世代の方々の脳みその中身では、IEEE802.11xのことを、Wi-Fiと呼ばずに、思わず「ワイハイ」と言っちゃうことは、そこは、ご愛嬌。老人介護だと思って、優しく接してあげてください。

52歳オジンは現在、Microsoft Visual Studio 2022 の C#言語の習得中でして、目下リハビリ中であります。高校から数えて現在まで、芸歴……じゃない、経歴は37年目。まもなく40年になろうとしています。よく、現在の技術に食らいついている方だと、自分でもそう思います。

そんなオジンのひとりごと。ではでは(・∀・)ノ

パソコンのお医者さん そんな学生時代を過ごしたもんさ ネットウイングス 代表 田所憲雄 拝

ネットウイングス

兵庫県尼崎市のネットウイングスは、個人で2002年から始めた、日本のユースウェアにかかわる団体でして、パソコンに関する対個人に向けた、パソコンのユーザービリティを高めるための活動をしています。

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