どうも(・∀・)ノ 主筆の田所です。一時期、こういうブログにでも書いておいたら良かったような文庫本がございました。赤瀬川原平さんという、有名な著述家の方です。アートもやっておられたような……そんな人が取り上げている「宮武外骨」(みやたけ・がいこつ)という、少々物騒なお名前の方がおられました。東京・大阪で主に「滑稽新聞」というアウトサイダー的なネタの新聞をお書きになられていた模様です。
なんで名前が「外骨」なのか。それはご本人が、幼名の「亀四郎」という名前が気に入らず、「亀は内肉外骨なので、余はこれが本名である!」と言い切ったためです。そのうち、裁判所などでいつも(いつも、とサラっと言うところが凄いのですが)そういった趣旨のことを訊かれるので、しまいには「是本名也」(これは本名です)という何種類かの印鑑まで作って、公文書に捺印した、という、凄まじい方です。裁判所でいつも、って一体……。
こういう文庫本です(うちではとうに売りに出しました)
ね、かなーり以前の文庫本でしょ? まだ、この世にネット通販なんてものが、微塵もない頃の文庫本です。例えば、内容は「過激にして愛嬌あり」と自認されているように、広告に「須磨の浦」「往復無賃」とだけ、書いてあるんですよ。で、どこ提供の広告かまるでわからない。実はね、これはね、非常に申し上げにくいことなんですが、女性のある行為を暗喩したものなんですよ。想像してくださいね。「須磨の浦」「往復無賃」の意味をね。……想像出来ましたか? もし、今の世の中でしたら「やだ! セクハラ!」って訴訟が起きると思うし、まず発禁処分になると思うし、宮武さん自身に絶対に裁判所で勝ち目がないとは思うのですけどもね、こんなことをメディアに載せたら。(少なくともワシはよう書かん)
それでも「滑稽新聞」をやめる気配が一向にありませんでした。寿命が尽きるまで。それにしても、思うのです。この「宮武外骨」さんは、実は、インターネットコンテンツ向きの主筆さんじゃなかろうか、と思うんです。とても(アングラ系の)インターネット向きな主筆さんです。
もしも、この現在に宮武さんが降臨して来られたら、喜々として、喜び勇んでインターネットに没頭すると思うんです。のめり込むはずです。大変なお騒がせブロガーになっていたことでしょう。オジンはよう止めきらんけどね(笑)
僕の表現に「過激にして愛嬌あり」の素養があるのならば、これは、20歳当時に読んだ「滑稽新聞」の概略、あらましを、ここで知ったからです。これでも「過激」は抑えている方なんですよ。「愛嬌」以外は、つとめて自重しているつもりです。かんしゃく球を脳内から年がら年中破裂・発生させている人とは全然違いますよ。
世の中、いろんなことを考えつく人がおられるものですね。僕だったら「田所稲造」という印鑑を作成してまで「是本名也」「印文を見よ」って言って、公文書に捺印する勇気がありませんよ(笑)
ではでは(・∀・)ノ
(文:ネットウイングス執筆班 主筆 田所憲雄 拝)
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