COBOL人材が足りなくて困っている? 今更かい? それはね、末端の元エンジニアに訊いてくださいね。なぜ日本国のエンジニアだけで、主に勘定系システムに使われている、メインフレーム上のCOBOLを、自国で守ることが出来なくなったのか。なぜ、人材単価の安いフィリピンから人材を輸入しなくちゃいけない危機を招いたのか。
それは、今までに、何人ものCOBOLエンジニアにプレッシャーをかけ、病院送りにして来たツケが回って来ているからですよ。「勘定系」と聞くだけで、恐れをなすエンジニアがいて、他の、無関係なアプリケーション開発に逃げて行ったからですよ。「カネ勘定に関わろうとするエンジニアが、この国からいなくなっただけ」ですよ。
病院送り……いくつかのエンジニアさんを僕は知っています。ある関東地方の旧財閥系銀行システムの、更にその下請けでCOBOLエンジニアさんが、1年そこで働いただけで、顔面蒼白になって、すっかり弱って母校に帰って来たことですよ。「もう、エンジニア辞める、電気工事に転職する」と言って方針転換した1980年代当時のヤングマンがいたものですよ。僕より学年1個上かな?
それに、僕が兵庫医科大学病院の精神科に1か月入院していた時の隣のベッドに「勘定系システムに携わったがために、高度な精神疾患を患った上で、咽頭がんに罹って、食道と胃を全部切除した上で、小腸を代わりに使っているので、声が出しにくいことと、そもそも胃がないので、真夜中でもスナック菓子を食べ続けていないと身体が持たない人」の隣のベッドで寝ていたものですよ。よほどの圧迫をかけられたのか、ストレス的な何かがあったのか、そんな病気で僕より先に退院していった人もありますよ。
実例を挙げればきりがない。僕は、COBOLをやったがために、健康を損なった人を何人も知っています。要は、COBOLが身体に良くない言語だということが、情報技術者の間で知れ渡った結果、COBOLをたとえ学んで知っていても仕事にしない人が出来、ましてや、COBOLを教える教育機関も人気薄でなくなり、結果、国内で、COBOLが完全に理解できる人が減った、あるいは、なくなったのが原因なんです。跡継ぎが、国内で忌避されて、完全に安全で無難な言語などに国内人材が逃げた。
それが現実です。
今度はこの国は、何も知らないフィリピン人を、病院送りにするつもりなんだろうか。人材を輸入しなければ、自国の金融機関のATM1個さえ動かせない国に、成り下がってしまったのだろうか……。
それが「2025年の崖」この国の正体だからです。
パソコンのお医者さん 嘆き節ならいっぱい聞いてきた ネットウイングス 代表 田所憲雄 拝
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